経営者・平清盛の失敗 会計士が書いた歴史と経済の教科書: 山田 真哉

先ほど読み終えた『経営者・平清盛の失敗』だけ、少し解説を。

経営者・平清盛の失敗 会計士が書いた歴史と経済の教科書経営者・平清盛の失敗

ご存じの、2012年NHK大河ドラマの主人公です。

この本によると、荘園などを経営して米を税として徴収している貴族たち、重農主義の既得権者に対抗したのが、貿易や貨幣経済で台頭する重商主義、新興勢力が清盛の平家一門ということです。

平家の隆盛と滅亡は、貴族対武士、平家対源氏というよりも、農業主体の守旧派と商業主体の改革派の、歴史的な階級闘争のような。

清盛は、博多や神戸の港を整備し、瀬戸内海航路を開発。すべては海外貿易と農業からの脱皮を目指したようです。

幕末・明治維新も、そしてたった今の日本も、農業や伝統および自分の既得権を守ろうとする旧体制護持者と、平清盛や坂本龍馬や橋下徹のような、破壊的革命家との戦争ですね。

ただ、著者によると「宋銭」が平家が栄え滅びた主原因としていますが、これだけは釈然としないです。

ともあれ、非常に秀逸な、経営者として組織の存亡を考えるヒントが多い、すばらしい本でした。

来年の大河ドラマは見逃せませんね。


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