社長の読書

思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本:郷原信郎著 コンプライアンスの暴走

テレビも人気司会者も大衆も。検事も裁判官も。法令順守で陥った思考停止社会

「思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本」で郷原信郎氏は、いかに日本がとんでもない錯誤に満ちた世界になっているか、反省を促しています。


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「メディア・コントロール」ノーム・チョムスキー著 テレビや新聞と戦争・侵略・虐殺

全体主義は秘密警察を使い、民主主義はメディアを使う。暴力か報道宣伝かの違い

大学生時代にハイゼンベルクの不確定性原理に出会って以降、知は徘徊と変遷を続けていましたが、今回ようやくすべての辻褄があい、私の思想や哲学も完成を迎えることになりました。

つまり、世界の見方や生き方、ビジネスにおいて、不確定性や偶発性を軸に、すべてを脳の中に取り込むことができたわけです。

これは、後日エントリーしますが、ここでは私が集大成にいたるきっかけとなった本を紹介しておきます。


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『福沢諭吉 国を支えて国を頼らず』北 康利 著 - 独立自尊のイノベーターの伝記

国家権力を批判できる知識を身につける学問のすすめ。官ではなく民、私立を尊ぶ自由主義

今日2月3日は福沢諭吉の命日です。

一万円札に肖像が採用されている人物ですね。

お札に載るほど日本の国家権力に貢献したとか、学問のすすめとは何と説教がましいことをとか、お金持ちの子弟があつまる慶応義塾大学の創始者とか、私はまったくいい印象を持っていませんでした。

だがしかし、この本を読んで打ちのめされました。今はわが不明を恥じております。
今なおこの平成日本は、福沢諭吉がやったように、「開化」するべきものではないのかと驚くのです。


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悪名の論理―田沼意次の生涯:江上照彦(著) 松平定信と大衆におとしめられた改革派政治家

成り上がり者で天才の田沼意次と徳川吉宗の孫にして秀才の松平定信や庶民のルサンチマン

メディアや権力にマインドコントロールされずに、独立自尊の起業家を目指すならば田沼意次の功績も再評価しなければならないだろう。

日本の先人の築いた歴史を学び、さらには自身の成長の糧にしたいものである。
戦国武将ばかりを追っかけるミーハー歴史ファンも卒業して、戦時ではなく平時の政治や経済にも関心を持つべきか。


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岩崎弥太郎と三菱四代:河合敦(著) 龍馬伝その後の三菱財閥史

初代弥太郎、二代目弥之助(弟)、三代目久弥(子)、四代目小弥太(甥)

龍馬伝は、三菱創業者の岩崎弥太郎から見た坂本龍馬というつくり方をしている。起業家でもあった政治家・坂本龍馬と、政治にかかわり、利用し、翻弄された岩崎弥太郎。

さても三菱といえば、三菱東京UFJ銀行、三菱商事、三菱重工業を筆頭に、「三菱」がつくほとんどの企業群の、巨大なグループである。
また三菱がつかないところでは、日本郵船、新日本石油、東京海上日動火災保険、旭硝子、ニコン、キリンホールディングス(旧麒麟)などがある。


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石田梅岩『都鄙問答』の商家資本主義 石門心学と日本経済政策史

顧客第一主義、利益追求、能力給と非世襲の経営者。革命的な商人道

龍馬伝を見ていると、よくぞ短期間に欧米列強に対抗できる国家をつくり、大産業を興したと、あらためて驚嘆を禁じえない。
失礼ながら、東洋では植民地化されたことのない希有な、島国住人の優秀性を感ずるところである。

ある本で知ったのだが、江戸時代にすでに醸成された資本主義のエートスとなった石田梅岩の『都鄙問答』を、解説書で読んでみた。
石田梅岩以降に世間に広まった「石門心学」が、徳川幕府の封建制度の下での商人道が、明治維新後の起業家を輩出させたのではという期待である。

著者の由井常彦氏は、家父長的で村社会的な労使一体で株主無視の企業こそが、日本の繁栄のベースとなったと、礼賛している。
つまりは、世界標準の株主資本主義を否定し、市場原理主義や格差のないパラダイス日本を持ち上げている。

これは、まったく納得できないし、市場=消費者無視で、企業の経営者と労働者だけが生き残る仕組みを称揚するのは、嘔吐感をもよおしてしまう。

だがしかし、著者のイデオロギーとは別に、著作はいろいろ物語ってくれた。それをかいつまんで書いておく。


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