アメリカのiTunesストアで曲やミュージックビデオを購入する
音楽配信は、21世紀のデジタルコンテンツ流通の縮図である。
消費者として、よりリーズナブルに、より便利に、音楽を楽しむことが第一義であるが、ビジネスとして傍観していても、非常に興味深い事象が多い。
一番の問題は、レコード会社とか著作権主張者が、レコードからCDの移行に際してはかろうじて対応できたものの、インターネットの時代では為す術がないという事実である。
さらには、ウォークマンがiPodによって市場から駆逐されたことも忘れてはならない。
つまり、旧態依然の企業や組織が適応不全に陥り、ヒステリックに時代の進化を否定し、無理やり利権を主張している断末魔の様相を呈しているのである。
そういう音楽にもぐれついている利権屋の醜態自体もおぞましくも興味深いのだが、ここではデジタルコンテンツ配信先進国のアメリカのiTunesストア(iTS)の利用法を簡単に解説しておく。
アメリカのiTunesストアで買うには
「iTunes アメリカ」などでググってみれば(Google検索してみれば)、ほぼやり方は分かるはずだ。
iTSカードの入手とレート
必要なものは、まず米iTS用のカードである。
編集人は、いつもヤフーオークション(ヤフオク)を利用している。
理由は、オンラインショップなどで購入すると、高くつくからである。ひどいところは、1ドルあたり150円になったりする。もう、ぼったくりと騒ぎたくなるほどだ。
$1=¥150ならば9.99ドルのアルバムも1500円ほどになり、アメリカiTSで購入するメリットはない!
編集人は、ヤフオクで購入する場合は、$1=¥125のレートを上限に落札している。100ドルとか200ドル分のまとめ買いが多い。
落札後は、入金後にコードをメールで送ってもらえるので、非常に手っ取り早い。すぐに、アメリカのiTSで曲が購入できるようになる。
redeem
米iTSカードを入手したら、iTunesを立ち上げ、左のナビゲーションから「iTunes Store」を選択する。
次に一番下までスクロールして、アメリカ(United States)のストアを選択する。
そして右上の方のナビゲーションの「Redeem」をクリックする。
そして、入手したコードを、入力しRedeemボタンをクリックする。
アカウントの作成
さて、ここから先は記憶になく、当てずっぽうで書いていく。
おそらく、Redeem直後にアカウントの作成がはじまると思う。
メールアドレスは、日本のiTSとは別のものを用意する。編集人はGmailにしている。
そして、クレジットカードの登録はしないでおく。
最も重要なのは、住所をアメリカにしておくことである。
そして、もうひとつ。アメリカは州によって消費税が違い、iTSで課税されて1曲=0.99ドルでは買えないことも起こってくる。
編集人は、Gmailをアカウントにすると同時に、住所もGoogle本社にしておいた。カリフォルニア州になるが、iTS購入では無課税になっている。
以上、自己責任で試行錯誤してみること。
アルバム価格の日米格差
さて、実際に表示されるアメリカ版iTunesストアは、音楽だけでなくビデオやムービーなどもあり、壮観である。「ミュージック」が取れた理由が分かるというものだ。
日本は、まだ「iTunes ミュージック ストア」のままに近い。
「Music Videos」をクリックすると、先日、世界同時配信がはじまった絢香のJewelry Dayがど真ん中のおいしいポジションに表示されている。
この絢香のミュージックビデオだが、日本は400円、アメリカは1.99ドル≒240円とかなり開きがある。
しかも
アルバム「First Message」にいたっては、日米の販売価格の格差もはなはだしくて、愕然とする。
これを見ても、アメリカのiTunesストアを利用する価値はあるというものだ。