iPodは何を変えたのか? – インターネットビジネスで成功するには

本を読んで感動したこと、一気に最後まで読み切ったこと、これは何年ぶりのことだろう。

『iPodは何を変えたのか?』は、Appleとか音楽配信とかレコード会社とか、大企業の意志決定者のみならず、われわれSOHOや自営業でも参考にするべき、偉大なビジネス書である。

iPodは何を変えたのか?

iPodは何を変えたのか?

iPodは何を変えたのか?

とにかく読むべきだ、ぜひとも買うべきだ。

iPodは、最初は巷にあふれるmp3のポータブルプレーヤーとして開発された。
SoundJamなるオンラインソフトを買収し、改良を重ねたものが後のiTunesであり、最初から自社開発したわけでもない。

iTunes ミュージック ストアも、FairPlay(DRM=著作権保護)のAACも、Windows版のiTunesとiTunes ミュージック ストアも、全部後付けである。

特に強烈なのは、第5 ダウンロード章の、Appleによって音楽配信がはじめられる下りである。
ユニバーサル、ワーナー、EMI、BMG、ソニーなど(のちにBGMとソニーは合併する)の五大レーベルは、音楽配信のビジネスモデルを作り上げることもできず、インターネットを敵視し、mp3流通を根絶やしすることに奔走していただけだったのだ。

何年も無策で過ごしてきたレーベルのボスたちは、もうスティーブ・ジョブズの話に乗るしかなかった。
しかも殺し文句が、「iPodやiTunes ミュージック ストアは、Macでしか使えない。パソコンではたった5%程度のシェアだから、何の心配もないだろう?」というものだったと。

2001年発売のiPodが、瀕死のアップルの業績や株価に大きく貢献するのは、2004年あたりからである。
そして、今日のiPodの成功のほとんどすべては偶然のたまもの、ラッキーの積み重ねとしか言いようがない。

だが、数えれば両手ではなりないmp3プレーヤーの残骸、レーベルが潰しレーベルがしくじった数多の音楽配信の亡霊がさまようなか、スティーブ・ジョブズのAppleだけが、iPodというポータブルプレーヤーとiTunes ミュージック ストアという音楽配信サイトを成功させたのである。

Microsoftのビル・ゲイツに、一番最初に、しかも発売前のiPodを見せた著者ならではの、深い密かな話も盛りだくさん。

あぁ、全部書けないけど、もう買って読むしかないでしょ?

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