「一粒の麦」と著作権 – 族議員や特殊法人天下り官僚に匹敵する利権構造
まったく脈絡もなく、こじつけに過ぎないが…
カラマーゾフの兄弟
ドストエフスキー著:カラマーゾフの兄弟は、画期的な新訳として非常に評判が高い。
編集人は、河出書房新社・米川正夫訳のドストエーフスキイ全集を揃えているが、もし未読の方はこの世界的名作を、死ぬ前に読んでおくことをお勧めする(笑
本を開くと、ドストエフスキーの妻に捧げる旨書かれ、続いて新約聖書からの引用が載っている。
はっきり言っておく。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。
(ヨハネの福音書、十二章二十四節)
ちなみに米川訳ではこうなっている。
誠に実に爾曹に告げん、一粒の麦もし死なずば唯一つにてあらん。もし死なば多くの実を結ぶべし。
文学的蓄積などもあって、やはり文語体の方がしっくりくるようだ。
一粒の麦
「はっきり言っておく。芸術作品は、著作権を失わなければひとつのままである。だが、著作権を失えば、多くの芸術作品を産む。」
つまり、銭勘定で著作物を閉じ込めすぎると、これに触発される次の作品が生まれなくなるということである。