パガニーニの著作権管理 – 超絶技巧ヴァイオリニストが後世に残したもの

3大ヴァイオリン協奏曲がある。
ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームスの作曲によるものである。
これに、チャイコフスキーを加えて4大協奏曲と呼ばれることもある。
さらに、メンデルスゾーンとチャイコフスキーの曲はCDでカップリングされることも多い。ヴァイオリニストのデビュー録音として定番のごとくで、「メンチャイ」と言われている。

パガニーニというヴァイオリニスト

ヒラリー・ハーン パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番

他方、パガニーニにもヴァイオリン協奏曲が残されているが、その第1番は超難曲のひとつとかぞえられヴァイオリニストの技巧を誇示する名曲ともなっている。

若手女流ヴァイオリニストでは、ヒラリー・ハーン(Hahn, Hilary 1979- )は随一ではなかろうか。
先日も日本でコンサートを行っている。来日も頻度が高い。

彼女のパガニーニの協奏曲が、パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番iconである。
iTunesであれば、そちらの方を。

ところで、パガニーニは本人としては作曲家ではなく演奏家だったようである。

パガニーニの金儲け

ニコロ・パガニーニ(Paganini, Niccolò 1782-1840)の作品は余り残っていない。

彼自身が、楽譜出版が金になるとは余り思わず、演奏会で集金することを目標としていたらしい。

彼は、芸術家というよりも事業家に近く、ビジネスの柱を作曲家としてではなく演奏家の方においていた。
さらに、演奏家としての超絶技巧が他に漏れることを恐れ、自身のヴァイオリンパートは演奏直前まで楽員に配らないほど、危機管理を徹底したと(笑

彼の死後、遺族もパガニーニの才能を理解しておらず、楽譜はほとんど散逸したとのことである。

門外不出で今だけのお金儲けに耽ったために、遺族も楽譜の芸術的価値に無理解だったために、パガニーニは一流の作曲家としては後世名を残せなかったのである。

なお最近、盗作とか剽窃とかで出版停止を求める著作権者が多い。
できれば、出版停止というかたちで読者などを犠牲にするのではなく、損害賠償で止めて欲しいと思う。

«
»