地方都市の中高年離職者の悲哀 失業手当よりも低い賃金って!?
失業の悲喜劇について、折々に書いていきたいです。
ふと中高年離職者としての過去数年間の惨めな思いがよみがえります。
まぁ、とてもここには書けないこともたくさんありました。
私の認識不足、能力不足もあったでしょうが、とにかく都会に住んでいる方には分からない地方都市の情けなさもあるんです。
失業手当はほぼ最高額、そして再就職すれば賃金はそれ以下。ってどういうこと?
右のプロフィールにもありますとおり、私はサラリーマンの王道を歩んでいましたから、失業手当も最高額に等しい30万円以上でした。
ところが、再就職しようとしても総支給額が30万円以上の求人が皆無だったわけです。
ということで、失業保険給付期間中の就職活動にも熱が入らず、ずるずる時が過ぎていきました。
切羽詰まって何とか再就職となると、今まででは考えられない小企業にも応募するようになり、さらに追い打ちをかけるように格を下げても下げても就職はかなわなかったという惨めさでした。
結果として起業するわけですが、地方にどっぷり浸かった嫁さんなどは、公務員こそ王者と信じていましたから、会社を興すというのは、それだけの経営基盤を作るとかビジネスモデルを練り上げるとかいう以前に、女房と戦う(説得する)必要がありました。
こうして、四面楚歌、身の回りのありとあらゆる人間が敵対してくる中、文字通りに死に物狂いとなって会社設立を果たしたのです。