アルゴリズム社電話番号の下4桁「1883」の意味由来と、思い入れ

アルゴリズム社の電話番号は、084-965-1883 です。

単身赴任を解消して余っていた回線を流用しました。
一時期はフレッツ・ADSLで役に立ちました。

もう1回線持っていますが、そちらはISDNです。
インターネットは草創期から利用しており、モデムも9600bpsの昔から、14400bpsやパソコン内蔵の56000bpsのダイヤルアップで、月額2万円以上費やしていた記憶があります(泣
ローカルはインフラ整備が後回しですから、NTTの企業政策の犠牲となってISDNを導入してしまい、かつ家庭用と、嫁の仕事用(FAX兼用)で、2つの番号を取って今日にいたるわけです。もう、番号も変えられないですし、ひとつは業務用ですからIPフォンやひかり電話も使えないです。ISDNが続きそうです。

さて、元に戻って、なぜ会社の電話番号の下4桁で「1883」を選んだのかという話です。

1883年に死去や誕生した芸術家や思想家、革命家にあやかって

NTTで局預かりの回線を復活させる申し込みをしたところ、6つか7つほどの番号を提示されました。

その中の「1883」は、この年にカール・マルクスやリヒャルト・ヴァーグナーが没している記憶があったので、これで決めようと思ったのですが、2日ほど猶予をもらいました。

そこで、Wikipediaで調べたところ、ほかにもたくさんの著名人がこの1883年に誕生したり死去したりしていることを知りました。

まず、死去した人で私が個人的に好きな、あるいは目に止まった偉大な人物は、

月日氏名生年備考
02-13リヒャルト・ヴァーグナー1813作曲家
03-14カール・マルクス1818思想家
04-30エドゥアール・マネ1832画家
11-20天璋院篤姫18362008年NHK大河ドラマ主人公

個人的には、篤姫はまったく興味がなく、大河ドラマも一回も見ていないのですが、会社設立の2008年に主人公となった人の没年ですから、意味はあります。

篤姫も含めて、時代の移り変わりのときを生き、それどころか歴史を転換させてさえいます。

ヴァーグナーは、ミュンヘン一揆などにも参加した革命精神の持ち主で、諸国を逃げ回りながら作曲と指揮をし、また巨大な楽劇を創作したりバイロイト劇場を建設したりと、大怪物です。
他方で世渡りも上図で、ルートヴィヒ2世などをパトロンにして巨額を引き出したり、弟子の妻(リストの娘)を寝取ったりと、俗物振りもモンスター級です。

マルクスの『資本論』は、大学時代に私の思想・哲学、経済理論の形成に大きく大きく影響を与えました。
「マル経」の通俗講義を一切受けず、エンゲルスの『反デューリング論』などにも目もくれずに、独学で『資本論』を何十回も読み込んだことは、僥倖ですね。

マネは、絵画史に残る革命家と言えるでしょう。

次に、誕生した偉人は、

月日氏名没年備考
03-13高村光太郎1956詩人、彫刻家
03-23北大路魯山人1959陶芸家、画家、美食家
04-03北一輝1937思想家。二・二六事件の理論的首謀者として処刑される
06-05ジョン・メイナード・ケインズ1946経済学者。『雇用・利子および貨幣の一般理論』
07-03フランツ・カフカ1924小説家
12-25モーリス・ユトリロ1955画家

高村光太郎は、『道程』や『智恵子抄』が圧倒的に有名ですが、私は『猛獣篇』が凄い詩集だと思います。インテリの心の底の「けだもの」の咆哮あるいはつぶやきです。

北大路魯山人は、マンガ『美味しんぼ』ではじめて知りました。この人は、美を追求する巨人ですね。

北一輝は、著書を読んだこともありませんし、彼の思想もよく知りません。ですが、天皇制の戦前日本にあって、強烈な革命家だったことは間違いないでしょう。

ケインズは、近経の開祖ですか? 著書は一度だけ読みましたが、古典なのに文学性も思想性もないのが私にとっては苦痛でした。

カフカは、『変身』よりも『審判』や『城』が衝撃的でした。

ユトリロの建物風景画は、非常に不安と精神的な高揚を感じさせます。

こうして「1883」というアルゴリズム社の電話番号は、時代をくつがえすような人物が生誕死去した年であり、非常に思い入れの深い数字となったのです。

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