ヘビメタのファンとクラシック音楽のファンには、意外に共通点が多い 英大学の研究

「ヘビメタとクラシック音楽のファンはどちらも創造的で穏やかだが社交的ではない、という共通点が見つかった」と研究した教授が驚いています。

  • ヘビメタとクラシック音楽のファン、性格に共通点英研究 国際ニュース:AFPBBNews
  • クラシックとヘビメタ、ファンは似た性格:「音楽の趣味と性格」を調査|WIREDVISION

驚くのは私の方です。
ただ好きで聴いていたクラシック音楽とヘビーメタルに関連性があったとは…

私も、SOHOなので音楽を聴きながら仕事をしていますが、主に流しているのはクラシック音楽です。クラシック関係のCDやDVDも、購入したものは1000枚を超えて2000枚近くになっています。

ところが、NightwishやAfter ForeverなどのCDも、何枚も買っているんですね。彼らは「シンフォニック・ゴシック・メタル」に属しています。

なぜクラシック音楽を聴くのか、なぜヘビーメタルを聞くのか

では、元記事とそれを取り上げているブログを引用していくことにします。

クラシックとヘビメタ、ファンは似た性格:「音楽の趣味と性格」を調査|WIREDVISION

スコットランドのエジンバラにあるヘリオット=ワット大学の研究者チームが、個人の性格と好みの音楽ジャンルとの関係を調べるため、世界の3万6000人を対象に調査を行なったところ、意外な結果がいくつか示された。

調査を指揮したAdrianNorth教授は、英国放送協会(BBC)に次のように語っている。「最も驚くべきことの1つは、クラシックのファンとヘビーメタルのファンがよく似ているということだ。どちらも創造的で、落ち着いているが、外向的ではない」

North教授によると、クラシックとヘビーメタルは、似た性格のリスナーを引きつけているが、年齢層が異なるという。この性格のグループに属する比較的若い人はヘビーメタルを好み、比較的高齢の人はクラシックを好む傾向がみられた。しかし、音楽を聴く基本的な動機は同じで、どちらも「劇的、舞台的なものを聞きたいから」だという。

「世間は、ヘビーメタルのファンが自滅的なほど抑圧されていて、仲間うちや一般社会にとって危険な存在だという固定概念を持ってきた。だが実際は、彼らはとても繊細な人々だ」と、North教授は付け加えた。

研究では、ヘビーメタルとクラッシック音楽とは、リスナーは似てもにつかないはずという先入観がくつがえったことに驚いているわけです。

私は逆に、無意識に選んで聴いていたジャンルの2つが、共通するものを持っていたことに驚きました。

そして、未だになぜ、クラシック音楽とヘビーメタルを、私の場合は正確には、シンフォニック・ゴシック・メタルですが、これらを聴いているのか、自分でも分かりませんね。

9月のはじめごろの記事で、ずっと気になっていたのですが、やはり自分なりの答えも見つけることはできませんでした。

そこで、真相に近づける解釈はないのか、検索して手当たり次第にブログを見ていきました。

ヘビメタとクラシック音楽のファン、性格に共通点 英研究 ダイエットと文化の情報館

様式美ですよ。音楽をやっている人間なら、だれしも感じていた事です。

なるほど「様式美」ですか…

音楽:ヘビメタとクラシック音楽のファン、性格に共通点あり? – 涙目で仕事しないSE

思うに、へヴィメタとクラシックの共通項って言うのは結構あって、

  • ヘビメタはバンド形態、クラシックはオーケストラで演奏することが多い。
  • 演奏する楽器がほぼ固定されている。
  • 一時期流行っていたが、今現在ジャンル的にはマイナーな方になってしまっている。
  • 常に原点回帰をしつつ、新しい音楽を作ることを求められる。
  • 決められた枠の中で出来る限りテクニックを磨く。

 上記の様な共通項から、「創造的で穏やか、内向的」と言う性格が引き出されてくるのではないのかと思います。

 クラシックとロックの融合って言うのは昔から何度も繰り返されてきました。親和性が高い音楽ジャンル同士、ファンの性格は自ずと似てくるのかもしれません。

これは、鋭意の分析ですね。様式美とも連動してきます。

クラシック(゚∀゚)人(゚∀゚)ヘビメタ – :: 246 log ::

少しでもヘビーメタルに関心を持ったことある方なら知っていると思うですが、昔からヘビメタの世界では、クラシックの要素を取り入れる試みが良く行われています。

かの、元祖ヘビーメタルなディープ・パープルのギタリスト、リッチ・ブラックモアはチェロがバックグランドであることは知られていますし、ディープ・パープルもクラシックオーケストラとの競演を実現させています。

ブラックモアに限らず早弾き系ギタリストはバッハのバロック調の旋律をギター演奏に取り入れるケースが多々あります。

これも、違う角度からの見解ですね。

エセ科学とエセ学習 : ワグナーとジミヘン

エイドリアン・ノース教授の研究によって、音楽に関する嗜好と性質の間には何らかのつながりがあることが分かった。

たとえば、愛国心は、社交的なラップとして表現され、革新的な精神はジャズとして表現され、強い自己愛によって活気付けられることが分かる。

このブログは、ほかがヘビメタとクラシックのことだけに集中しているのに、別の注目するべき研究結果にも言及しています。このブログはぜひ直接アクセスした方がいいでしょう。他のジャンルについての研究結果も載っています。

自分の音楽的趣味を羅列してみる

クラシック音楽ファン? は、ほとんどが交響曲を中心にしているでしょう。

私も、ブルックナーを中心に、ベートーヴェンやマーラー、ショスタコーヴィチ、ドヴォルザークをよく聴いています。
モーツァルトやブラームス、チャイコフスキー、シューベルト、ハイドンなどはやや関心が薄いですね。

ところが、クラシック音楽も嵩じてくると、こういった大音響ものだけでなく、もっと内省的で凝縮された弦楽四重奏曲などにはまっていくんですね。
ベートーヴェンの後期や、ショスタコーヴィチなどは、異次元の世界に拉致されるような感覚になります。

で、交響曲に帰ると、ブルックナーのシンフォニーと、NightwishやAfter Foreverなどは、陶酔するような上昇感、すべてを忘れてのめり込む脱世俗などでしょうか…

クラシック音楽の場合は、日本ではドイツ音楽至上主義の洗脳を受けていますから、バッハからはじまってモーツァルトやベートーベンなどは、聞く前からいい音楽という先入観で臨みます。もちろん、いい音楽には間違いないのですが。

私は、ブルックナーやショスタコーヴィチ、ドボルザークなどは、みずから複数の指揮者やオーケストラをいくつも聴いて、自分でよいと判断するようになりました。

これがもっと顕著なのは、NapsterでNightwishを発見したときです。

ああ、こんな凄いバンドがあったんだと感動しましたね。

幸か不幸か、NapsterにはNightwishの曲があまり置いてませんでしたので、AmazonやHMVで、少しずつ買っていきました。

この後、NapsterでNightwish(フィンランド)のおすすめアーティストで、Blind Guardian(ドイツ)、Dark Moor(スペイン)、Edenbridge(オーストリア)、Epica(オランダ)、Leaves’ Eyes(ノルウェー・ドイツ)、Sirenia(ノルウェー)、Sonata Arctica(フィンランド)、Tristania(ノルウェー)、Within Temptation(オランダ)などを発掘していきました。

そして、Nightwishに匹敵する私のお宝はAfter Forever(オランダ)だったのです。

また、Kamelot(アメリカ)、Evanescence(アメリカ)は、ロックとかメタルという感じではなく、ポビュラー音楽ですね。音楽に毒性がないというか、素通りするほどに心地よいだけというか。

実は、これを書きながら、気づきがあったので、ふとバンドの出身国名を調べてました。上記は、ですから後付けの記述です。

私にとって、クラシック音楽とヘビメタ(シンフォニック・ゴシック・メタル)の共通点は、ヨーロッパの音楽ということのようです。

クラシック音楽が終焉を迎え、その隔世遺伝か何かで、ドイツ・イタリア・フランスなどの中欧・南欧ではなく、北欧あたりに私の好きなバンドが集中していますね。

でも、それだけのことですが…

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