機動戦士ガンダムの富野由悠季が語るプロフェッショナルの条件

私は、『機動戦士ガンダム』のほぼリアルタイムファンです。

映画3本は、封切り時に見ました。

「勧善懲悪」といったレガシーな価値観を破壊し、後のエヴァンゲリオンや攻殻機動隊を準備したと思っています。

機動戦士ガンダムの富野由悠季が語るプロフェッショナルの条件

私は、本を読むとき、いい本はレジュメを作ります。

メリットは、まず2度読めること。

次に、書く、今ではキーボードで打つですが、これが頭によく入るのです。

そして、レジュメは作ることに価値があって、作ったらもう読むこともないですね(笑

ということで、以下は引用がほとんどですが、感動した記事のレジュメということで勘弁してください。

コンテンツコンテンツと言うが、コンテンツは趣旨とか内容という意味。それがない作品はあり得ない。作品はコンテンツがないと作品にならないんですよ。でもなぜこの10年ぐらい、コンテンツという言葉を表に出すようになったのか。とってもおかしいよね。

コンテンツビジネスと言うけれど、ビジネスにするためには中身がないとビジネスになりようがない。なんでコンテンツという言葉が流通して、そんな言葉を平気で使えるのだろうか。みんな慣れちゃっているけれど。

「コンテンツ」という言葉でごまかすな。

みなさん方の時代は不幸だ。コンテンツマーケットの会場にはCGを使った作品が多いが、同じソフト使ってたら独自の物は作れるわけないと思う。みなさんはそう思ってないでしょうが。

水彩絵の具や鉛筆、コンテ、油絵の具などで描いていた時代は、多様な描き方があったんです。だがCGを使って描き始めた時、みんな基本的にほとんど同じじゃない? 質感の違いを誰が突破してる?

オリジナルはどこ?

プロで重要なことは金もうけできるかどうか。食えないとしょうがないんだから。食えてなんぼ。

食えるための方法は、時代に振り回されたらダメですよ。

金を稼ぐのがプロ。

手塚治虫先生もそうだったと思うんですが、人一倍寝ないで人一倍ペンを動かす。なぜ腱鞘炎にならないか謎でした。5時間寝たら寝過ぎという体になっちゃっていました。それくらい働いていたというだけ。基本的に体力勝負なんです。

土日休みとか、8時間寝るとか、プロって言える?

僕の作品の場合は半分以上はまぐれあたりだと思う。問題は、まぐれ当たりが当たった時にどう続けるかということが、そこで本当のビジネスになってくる。

やはり偶発性の哲学。

デジタルやインターネットが決定的に有利なのは、マンツーマンの作業が可能だけれど、そのスタッフが目の前にいる必要がないという部分。それ以上の機能は基本的に認めたくないと思っているぐらいです。

個性が強いもの同士の協業なので、顔を合わさない方がお互いに幸せってこと?

自分の欲望を素直に見つめないで、迂回路をとってきれいなもの、かわいいだけのものを触っていたらクリエイティブは完成しないんです。生身が匂わなければ、臭くなければ絶対に客は付かないんですよ。

これだけ技術が発達したにも関わらず、ライブの演奏会や演劇が絶対にすたれないのは一体どういうことかということも思い出してほしい。デジタルワークの時代にそういうものをどう手に入れるのか、どう表現するかは、技術を手に入れたわれわれの永遠のテーマなんです。

やっぱ「生」。

みなさん方も、お前ら1人ずつじゃろくなもの作れないんだから最低2人、できれば3人か4人。スタジオワークをやる気分になってごらん。そしたらあなたの能力は倍、3倍になるはずだから。オスカー取りに行けるよ、という見本をスタジオジブリがやってくれているんです。

プロならお金を稼げ、お金を稼ぐなら人と一緒に仕事をやれ。

ビジネスを大きくしたいなら、そこで必要なのはチームワーク。悔しいけど相手の技量を認めるということです。

自分に足りないものを、どうやって調達するか。宮本武蔵ではダメってこと。

SF好きのヤツは物語を作ることを知らない。演劇というものに興味を持ってないだけに、人を動かして劇を作っていくという一番根本的な作業を知らないのではないかな、ということに気がついたんです。

こういう感性が、のちのちものを言う。

 

やはり、てっぺんに登った人の話は違います。

基本的には、オタクを寄せ付けない本物のビジネス世界、ちゃらちゃらしたクリエーターを一括するプロフェッショナルであるということ。

頑張らなくちゃ。

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