朝日・毎日・産経の新聞各社が赤字転落 旧メディアの広告モデルが崩壊
起こりそうだったことが、ついに現実のものとなりはじめました。
- J-CASTニュース : 朝日新聞100億円赤字に転落 広告大幅落ち込み、部数も減少
- J-CASTニュース : 毎日・産経が半期赤字転落 「新聞の危機」いよいよ表面化
日本では、新聞社とテレビ局、これに地方民放放送局がぶら下がり、オールドメディアの護送船団が一挙に沈没しそうな潮流となりつつあります。
20世紀型ビジネスの息の根が止まり、21世紀型ビジネスの産みの苦しみがはじまる
インターネットでさえ、Google以外の広告モデルが破綻しており、まして新聞雑誌やテレビなどの旧来型メディアの広告モデルも、つまり広告収入によって生きながらえるというビジネスモデルが、とうとう終わりを迎えはじめているのです。
というか、既に終わりが見えていたにもかかわらず、言論とか表現とか、文化芸術のリーダーと嘯いていた虚栄が剥がされ、没落貴族の運命を受け入れるときが来たということでしょう。
J-CASTニュース : 朝日新聞100億円赤字に転落 広告大幅落ち込み、部数も減少
朝日新聞社は、不動産を大量に所有し、財務体質がいいことから「新聞業界の中では比較的勝ち組」と言われてきたが、11月20日発売の会員制経済誌「ザ・ファクタ」08年12月号が
などと大々的に報じており、通年ベースでも赤字転落が確実な情勢だ。
一方、連結ベースでは、売上高は前年同期比4.4%減の2698億7100万円、営業利益は前年同期74億4800万円だったものが5億 400万円の赤字に転落。中間純利益に至っては、同47億6300万円の黒字だったものが、実に103億2500万円の赤字を記録している。
つまり、朝日新聞社はテレビ朝日などとの連結ベースでは、100億を超える赤字ということです。
そして、右肩下がりの広告収入の傾向から、通年でも赤字は必至ということになります。
当然、同じビジネスモデルですから、毎日+TBS、産経+フジテレビでも同様の傾向ということでしょう。
また、自動車を筆頭に、輸出で成り立っていた特に重厚長大の製造業も、時代に必要がない、あるいはほどほどでいいよと宣告されているのです。
今こそ、木を見て森を見ない経営者に
こういう動乱の時代に翻弄される人は、私が思うに、森を見て木を見ないのでではないかと。
日本全体の基調としては、不況、リストラ、消費後退、節約、などが大騒ぎされてネガティブ一色に染められているごとくですが、そうではありません。
日本経済はゼロではありませんし、平均より落ち込んでいるところがある以上、伸びているところがあるはずです。
要するに、強引な言い方をすれば、20世紀型ビジネスの大半の企業が、不況に見舞われ、息も絶え絶えでリストラに踏み切っているだけで、逆に売上を伸ばし利益を上げ、あまつさえ雇用を拡大しているところもあるのです。
逆を言えば、われわれスモールビジネスは、売上を伸ばし利益を上げるチャンスに恵まれた、またとない好機に遭遇しているのです。
ということは、今こそ日本全体、特に落ち目の旧メディアが毎日報道するようなネガティブ情報を封印し、つまり森を見ることを止めて、生き生きとした木を探すことでしょう。
しっかり根をはり、幹は太く、枝を伸ばし、みずみずしい葉が茂っている木を、見つけるのです。
その木が生えている土壌こそ、21世紀の勝ち組の大地となるのではないでしょうか。