ECサイト4モデル式 Google Analytics 経営戦略 が第2のバイブルに
年末から一気に読み上げた『ECサイト4モデル式 Google Analytics経営戦略』は、私の第2のバイブルになりました。
第1のバイブルは、はじめの一歩を踏み出そう です。
『ECサイト4モデル式 Google Analytics 経営戦略』はインターネット・ビジネスのバイブル
下図の本の表紙のとおり、これはECサイト4モデルについて、Google Analyticsについて、経営戦略について書かれています。
「Google Analytics」というキーワードでAmazonで検索して見つけた本なのですが、Google Analyticsというアクセス解析の解説本には留まっておりません。
それどころか、ECサイトがいかにAnalyticsを有効活用できるか、そういった内容になっています。
いえ、それも違いますね。
基本的には、インターネット・ビジネスの深淵にして独創的な教科書と言うべきでしょう。
表紙を見てのとおりの、ECサイトの「経営戦略」について書かれた本です。
私は、Google Analyticsの解説本を数冊持っていますが、Analyticsが非常に大規模なバージョンアップをしていますので、今現在に最適な本を探していてわけです。
結果として、軽く言えば目から鱗、重く言えばインターネットのビジネス観が大きく大きく転換されました。
200ページ足らずの薄い本ですが、内容は骨太です。
私はこれで、自分のビジネスを革命できそうです。
顧客の心理や行動のパターンから分類された「ECサイト4モデル」
まず、販売側の一方的な思い込みで区分しているような従来型のコンサルタントもどきの人たちが書きなぐっている本とは違って、訪問者・購入者側からの行動パターンによってECサイトを4つのモデルに分類していることが画期的です。
私が不勉強なだけかもしれませんが、顧客の心理や行動のパターンに基づいてサイトも区分され、かつその区分別にサイトを運営するべき、というような話は聞いたことがありません。
- ウォンツ単品 – 指名買い型
- ニーズ単品 – 単品リピート型
- ウォンツ多品 – 専門モール型
- ニーズ多品 – モール型
ひょっとしたら「ウォンツ」や「ニーズ」など、通俗的なマーケティング用語が出てきてガッカリするかもしれませんが、大丈夫です。
通俗的なマーケティング本は、通俗的なマーケティング評論家や、数個の成功事例でコンサルタントを詐称している、ダメな本ですが、この本は違いますから。
もうひとつ、最初の方で、自社の強み(コアコンピタンス)・顧客に提供できる価値(ベネフィット)、競合に対する差別的優位点といった演説からはじまり、3C(Company、Customer、Competitor)やら、STP(Segmentation、Targeting、Positioning)やら、マーケティングミックス、と出てきますが、これはマーケティングの常識として理解したうえで流してください。
AIDMAやAISASなどの消費行動モデルなども同様です。
次からが重要です。
上記(1)から(4)の4モデルに属する商品が違っていると書いてあります。
- iPod、Wii、ルイ・ヴィトン、ロレックス など
- 化粧品、健康食品、サプリメント、石けん など
- 本、ワイン、酒、自動車・バイクグッズ など
- 家具・インテリア、ファンション、フード など
こういった分類に驚きませんか?
そうして、この4モデルはそれぞれサイトのつくり方から運営の方法論までも違っていると言うのです。
もちろん、4モデルのそれぞれに応じて、Google Analyticsの活用法も変わり、当然それも解説されています。
要するに、インターネット・ビジネスの経営戦略について、書かれているのです。
AdWordsとの合体や、オーバーチュアやメールマガジンからのアクセス解析も
最後に、AdWordsのアカウントとの統一のやり方が載っています。AdWordsと合体させると、制限が解除されてAnalyticsのすべての機能が使えるようになります。
制限といっても、上限が500万ページビューということですから、よほどのメガサイトでない限り関係ない話でしょうが…
あとは、オーバーチュアやメールマガジンなどからのトラフィックについて、アクセス解析する方法も簡単ですが記載されていますので、Google Analyticsの完全な活用法が網羅されていると言えるかもしれません。
要は、アクセス解析とはWebサイトのマーケティングデータであり、最強のアクセス解析ツールであるGoogle Analyticsについて、もっとも新しいマーケティング理論で武装した執筆者が本を書いているということになるでしょう。
私は、2回通読して、このエントリーを書いています。
今から、暗記するくらい読み込もうと思っているところです。
とにかく、買って読んでください。話はそれからです。