青い鳥症候群 上昇キーワード、マンガ、TVドラマ そしてメーテルリンクの原作
何かの急上昇キーワードになっていた、「青い鳥症候群」。
どういうことかなと検索してみますと…
マンガや、これを原作にしたテレビドラマもあったんですね。
青い鳥症候群
まあ、青い鳥とはまだ手に入らない幸福のことでしょうから、青い鳥症候群とは、ずっと夢を見続けて人生をさまようことだろうなぁと想像したのですが、
青い鳥症候群
貧しい家に育ったチルチルとミチルの兄妹は、幸福を招くという青い鳥を求めていろいろな国に旅に出かけます。しかし、結局どこにいっても青い鳥を捕まえることができすに家に帰ってきます。二人は疲れ果てて眠り、夢から覚めると、なんと家で飼っていた薄汚れたハトが青い鳥になったのです・・・。
メーテルリンクの青い鳥を絵本や童話集で読んだ人は多いでしょう。絵本や童話集は子供向けのものであるため、最後には青い鳥が見つかったというハッピーエンドで終わっています。そして、青い鳥は身近なところにいたという話を「幸せは身近なところにある。だから、その身近にある日々の幸せを大切にしよう」というメッセージとして解釈するのが一般的です。
しかし、メーテルリンクの青い鳥の原作ではその話に続きがあります。もともとの原作は童話として書かれたものではなく、戯曲、つまり舞台用に書かれたものなのです。そして、原作では家にいた青い鳥も結局逃げてどこかへ行ってしまうところで話が終わります。
驚きました。
何とも後味の悪い物語です。
アンデルセンでも、イソップでも、ヨーロッパものは毒が多いようです。
そういうことで、この青い鳥もそうなんだろうなぁと…
こういった童話で、しかもぬるい話はご免だと、一生読まないと思い込んでいたのですが、先ほどアマゾンで注文したところです。
気になったのは、「家にいた青い鳥」が、はじめの鳩が変身した鳥なのかどうか?
それを確かめたいし、通俗的なぽにょぽにょ話を否定する意味でも、これは読まなくては。
ちなみに、マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィンの冒険』も超お勧めです。
マーク・トウェインとくれば『トム・ソーヤー』であるが、ハックの方が奥が深いです。
夏目漱石の、猫や坊っちゃんと、三四郎・それから・門の三部作ほどの違いがありますね。