ユニクロ 柳井イズムはトヨタを超えるか:日経ビジネス2009年6月1日号

凡庸なジャーナリズムは、いつでも、今勝っている人や組織にスポットライトを浴びせるだけです。

あと数か月後に、別の企業や産業が伸びてくれば、ユニクロには目もくれないでしょう(笑

アメリカの勘違いとインドの正解と

ユニクロは、『一勝九敗』ユニクロのファーストリテイリングCEO柳井正氏著でも取り上げたように、柳井正氏の個人能力が傑出しています。

そして、経営のトップに立ったことのない、経済誌の記者風情では理解不可能と言えるでしょう。

日経ビジネス2009年6月1日号

日経ビジネス2009年6月1日号

だから、日経ビジネス2009年6月1日号は、ユニクロ・ファーストリテイリングの後付け礼賛記事で、ふーんという所感に留まってしまうのです。

とはいうものの、気になった記事がいくつかありました。

オバマが起業家を潰す? 金融規制強化にシリコンバレーは猛反発

かつて小泉純一郎をもてはやしたり、オバマ大統領の誕生を騒ぎ立てている輩は、ものごとの本質が分かっているのでしょうか?

小泉・竹中の構造改革は、金持ちはもっと金持ちに、才覚のない人は貧乏人に、という貧富拡大を推進する格差社会を招来するものでした。

そのとおりになっているでしょう?

今だからあえて言いますが、われわれ起業家は、さらに構造改革を徹底する政治を支持しなければなりません。
つまり、小泉・竹中路線は中途半端だったのです。

トリクルダウン理論と浅慮 そして反トリクルダウンのオバマ大統領候補の政策にも書いたように、セレブとかふざけたにわか富裕層ではなく、本物のエスタブリッシュメントがよりお金持ちになって、底辺も底上げするというのが、私の考えです。

日本の将来に益とはならない産業や労働者に税金をばらまいても、国家が疲弊するだけです。

そして、オバマの民主党は、どちらかというと労働寄り・底辺志向、資本家や起業家に敵対する傾向にあります。

独占禁止法を錦の御旗にするのも、民主党です。
かつてはMicrosoft、今はGoogleと、アメリカの繁栄のシンボルを叩くのは、いつも民主党です。

オバマ政権の財務長官であるガイトナーが、ベンチャーキャピタルの動きを政府が監視するような政策を提案しています。
さらには、キャピタル・ゲインにも課税したいと。

予想どおりです。

そして、民主党の別の顔は、アメリカ優先の保護主義です。日本の得意の製造輸出は、オバマ民主党に排斥されかねません。

日本でも、政府や役人どもがちょっかい出してばかりですが、このようなお上による規制が国の経済力を損なっていると、われわれは自覚しなければならないのです。

インド 海外からの直接投資が底堅い動き シン政権の開放政策が奏功

今は世界不況の真っ直中ですが、これから伸びるのは中国、インド、そしてブラジルと言われています。

中国では、海外からの投資が減少しているそうです。
例の、ITのコア情報も国家ぐるみでドロボーしようする国ですから、今後も外資はあまり増えることはないと思います。

これに対し、

インドは最近、マンモハン・シン政権下で小売りや軍事、不動産など幅広い分野を外資に開放しつつある。そのことが海外からの投資を呼び込み、中国と明暗を分ける理由になっている。

ということで、保護主義にうつるかもしれない、また反ベンチャーをぶちあげるアメリカを見限り、投資家たちは、特にインドにお金を集めていきつつあるのです。

堀江や村上やブルドックソースの悪しき前例があって、日本は株主資本主義を拒み、外資も日本を棄てて、お先真っ暗ですね。

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