ガンバレKousyouさん「解雇されたので起業します」

私も、2度ほど会社都合の退職を経験しており、現在もなお「できちゃった起業」の実感をぬぐえない日々でして、非常に身につまされながらも喝采を送りたくてエントリーします。

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このブログは、書評をはじめ秀逸な文章に魅せられて、はやくからRSSリーダーで購読しておりました。

ブログを書くことと総務・事務・法務・労務的な知識と経験をほんの少しだけ持っている…

ぜひとも原文に当たっていただきたいのですが、今回のエントリーで気になる箇所、痛快な文章などを引用させていただきます。

解雇されたので起業します | Kousyoublog

経緯としてはとてもシンプルで、4月末のある日、風邪をこじらせて二日休み、三日目の朝上司に午後から出社する旨メールで連絡すると、「もう来なくて良い。今日付けで処理する」とメールで唐突な通告。

Kousyouさんは、世の中の事象や書物の評価など、とても頭のいい方という感じですが、洒脱な文体だけでなく、ブログの記事でも物語のサービス精神が旺盛で、本当にできる人と思います。

上記の出だしで、もう、ワクワクしちゃいますよね?

…送られてきた解雇理由によると、勤怠不良による懲戒解雇とのこと。裁量労働制での勤務であるため、欠勤と言う概念がそもそも生じにくいのではないか?とい うのと、懲戒解雇は通常所轄労基署長の認可があって始めて可能であるが、病欠が懲戒解雇にあたるという訳も無く、また、それを理由に労基署長の許可が下り る可能性はほぼ皆無なので(なにせ逮捕された者ですら懲戒解雇にできない場合が多いぐらい)、これは労基署に申請せずに懲戒解雇を使ってきたのだな、と思 い、すぐに内容証明で懲戒解雇の無効および解雇予告手当の請求を送付。会社は普通解雇に切り替え、解雇予告手当30日分を支給するということになり、4月 末で解雇、という流れです。

Kousyouさんのプロフィールを見ると、「…取締役総務人事部長に就任。…2009年4月より経営コンサルティング会社にて組織人事コンサルタントを担当」とありますから、専門家に対して下手を打ったということですよ。

案の定、

会社の対応は労働法的に穴だらけなので、僕ならもっと上手くことを運ぶんだけどなぁ、と当事者であるにも関わらず色々アドバイスしてあげたくなって自分で笑ってしまった。

となってしまうわけです。

そして最高のエンターテインメントを、

上司はとあるところでブログを書いているのですが、僕と上記のメールのやり取りをした日の夜に書いていたブログの内容をざっくり意訳すると「欠勤している のにブログを書くような奴は仕事中も手を抜くに決まっているので、会社にとって"悪"だ。組織に伝染する前に"ひねり潰す"」的なことがと書いてあった。

確かに欠勤中に布団の中からブログ書いたりはしてた。…ブログ自体は教えていなかったけど、なんらか検索してたどり着き、それを見た上司が僕に「悪」を見た。

なかなか、インターネット・サスペンス劇場です…

最後に、Kousyouさんの思想で結びましょう。

これまで日本人性だとか共同体だとか空気だとかを色々興味を持って調べたりしていながら、当然のごとく人々の中に存在していることに気付かなかったことは大いに反省しなければならないなぁと思う。

この共同体性は多くの場合、法の規範よりも圧倒的に重視されるというのは理屈ではわかっていたけれど、この社会で生きる以上、その共同体性みたいなものに敏感でないと、時に人は不条理で、不合理とも言える行動を起こそうとするということが身をもってよくわかった。

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