2010年NHK大河ドラマ『龍馬伝』 三菱創始者岩崎弥太郎から見た坂本龍馬

私は歴史が好きで、古きは日本書紀や続日本紀などを読んでいます。

当然、NHKの大河ドラマもよく見ていたのですが、ジャニーズとか旬の有名タレントを起用する大衆迎合の視聴率大事に方向転換してからは、魅力を失ってしまいました。

篤姫も、天地人も、まったく興味がありません。
主人公の歴史上の事績も、演じている俳優も、まったくまったく関心がわいてこなかったからです。

2010年NHK大河ドラマ『龍馬伝』は絶対見ようと思う

さて、わが国の近代化、欧米列強の植民地化阻止、政治的経済的大革命、といった意味で、明治維新は異常に感情が高まる歴史的事件です。

しかし、坂本龍馬にはまったく興味がありませんでした。

維新の三傑と呼ばれる、木戸孝允(桂小五郎)、西郷隆盛、大久保利通も、同じように興味がほとんどないですね。

かろうじて好きなのは、吉田松陰や高杉晋作くらいでしょうか。

歴史観の問題で、私は属人的な解釈が嫌いでして、人が歴史を動かすにしても、多くはまぐれの偶発的な事件であり、しかも後付けで必然性に転化するには、個人の動きを越えた時代のうねり、社会の共鳴が必須です。

ですから、個々の人物で歴史を見るということを好まないんですね。

一個人が歴史を変えるのではなく、変わりたがっている歴史がある個人を選ぶ、そういう考えです。

そういった意味で、突出した個人の代表でしかない坂本龍馬は、最も敬遠する人物だったわけです。

その考えは今も変わっていませんし、昨日までは、来年の大河ドラマもまた見ないと決めていました。

坂本龍馬の生涯を、幕末屈指の経済人・岩崎弥太郎の視線から描く

ところが、ちらっとテレビを見て、坂本龍馬にも感心がわいてきました。

『龍馬が仲間と立ち上げたベンチャー運送商社「亀山社中」』

これが食指を動かしたのです。

そこで、来年の大河ドラマのページを見にいくと、

NHK「龍馬伝」 | 2010年の大河ドラマは坂本龍馬の生涯を描きます

「幕末史の奇跡」と呼ばれた風雲児・坂本龍馬33年の生涯を、幕末屈指の経済人・岩崎弥太郎の視線から描くオリジナル作品。

このように紹介されています。

つまり、NHK的には坂本龍馬は、起業家としても捉えており、さらに大河では大三菱の創業者である岩崎弥太郎目線でドラマを進行させるというではありませんか。

主役の福山雅治も、私的にはNGタレントではないです。

これは、見ないとダメでしょう。

で、慌てて司馬遼太郎の『龍馬がゆく』を買いそろえました。

文庫もあったのですが、全集版の方を選びました。

なお、Amazonで「龍馬」を検索すると、フリーメーソンとか訳の分からない龍馬本が出ているんですねぇ…

ともかく、「龍馬伝」がはじまるまでに、『龍馬がゆく』を読破しておくことにします。

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