1人の命は1億3000万人の利便性より重い トレードオフ知らずの参議院議員尾辻秀久
日経ビジネス 2009.6.29号の「改正薬事法、犠牲にされた1億3000万人の利便性」という記事。
はらわたが煮えくり返っています。
たった1人でも命を落とす危険があるなら、当面、1億3000万人の利便性を犠牲にするのはやむを得ない
日経ビジネスの記事によると、今回の改正薬事法で暗躍したのは「日本チェーンドラッグストア協会」、なかんずくその事務総長の宗像守氏ということらしいです。
要は、医薬品を3種類に区分して、薬剤師がいて対面販売で3種類のすべてを販売できるということで、ドラッグストアが最大の恩恵をこうむるということです。
しかも、その事務総長が政官を抱き込んで? 大技を仕掛けたと。
昔はドラッグストアが、既存の薬局が圧力をかけた政官にいじめられたそうです。
やはり、日本では革命を起こして利権構造を破壊するか、現状を受け入れるのであれば団体をつくって、献金して、圧力をかけるのが一番ということでしょう。
ところで、この記事の最後に参議院議員の尾辻秀久氏の言葉として、「たった1人でも命を落とす危険があるなら、当面、1億3000万人の利便性を犠牲にするのはやむを得ない」が紹介されていました。
こんなことを言うのは、旧社会党系の民主党の議員なのか?
だったら、民主党には投票するのを止めるぞ。
と思って調べたら…
たった1人でも命を落とす危険は、薬のネット販売に限りませんよね?
その理屈がまかり通るなら、車もエレベーターも、海も川も山も、日本から一掃しなければなりません。
そして、利便性を失った結果として健康を損ない、やはり安全や生存を脅かされるかもしれないのです。
トレードオフを知らずに大人になった日本人が多すぎます。
自民党にも、社民党が主張するようなことを言う人がいるとは…
それとも、厚生族議員として、利権を隠す方便なのでしょうか?