東京製鉄 ガラパゴス日本の非常識企業は世界では普通の会社 日経ビジネスから
前々号の日経ビジネス、2009.8.24号。
セミナーやキャンプの準備に忙しく、読書は進んだものの、ブログに書く暇がありませんでした。
東国原知事の「敗軍の将、兵を語る」も、トレンドの中から外へ自らはじけ飛んだ様は、おもしろかったですね。
Twitterをはじめ合計21社のリアルタイム・ウェブ企業への投資家の話など、睡眠障害と、資料作成で眠れない夜に、興奮して読みました。
東京製鉄 日本の非常識は世界の常識
恥ずかしながら「東京製鉄」という会社を知りませんでした。
凄い会社です。
年商2800億円で工場は5つ。
ところが、その本社の社員は40名で、昼間はほとんど出払い、つぶれかけた会社のオフィスのようだと(笑
とにかく組織の官僚化、「管理」をとことん排除する社風のようです。
工場は利益を考えない。利益を考えれば、生産以外に管理する部門が発生するから。
中期経営計画も作らない。計画を立てれば、進捗をチェックする部門が発生するから。
銀行にも借金しない。借金すれば、返済計画を作成する部署、銀行に説明する部署が発生するから。
管理部門を作らない。管理部門がちゃんと管理しているか、もうひとつ上の管理部門が発生するから。
あとは、日本の高炉偏重と、欧米の電炉重視と、専門的な業界の話もおもしろかったですね。
ガラパゴスの日本にいるから当社は異様に映るのかもしれませんが、世界的な視野に立てば全くの普通の会社です。
社長も49歳で、現場は30代以下が引っ張っているそうです。
ほんと、テレビとかインターネットばっかりだったら、アホになりますね。
しっかりしたアナログの本や雑誌も読まなくちゃ。