大人げない大人になれ! :成毛 眞 (著) ある種の運命を変える一冊かも

最近、成毛眞にはまっている。

といっても私は信者ではない。

また、かのWindows 95時代の日本マイクロソフトの社長であったと、脳天気に心酔しているわけでもない。

テレビに出てくるようなコメンテーターの輩は言うに及ばず、売れる本を書くヤツ、有名なヤツ、日本のそういった連中と取り巻きがあまりに下らなさすぎて、自分が目標として尊敬できる日本人は、成毛眞くらいしか見あたらないのである。

『大人げない大人になれ!』 成毛眞(著)

『大人げない大人になれ!』 成毛眞(著)

実はまだ、最後まで読み切っていない。

字も大きく(笑、内容も深刻ではないので、あと1時間くらいで読了するだろう。

だがしかし、どうしても今すぐにエントリーしたくてたまらなくなったのである。

大人げない大人になれ!: 成毛 眞

目次を書いてみる。

・大人げなさが求められる時代がきた
・大人げないとはどういうことか
・やりたいようにやればいい
・大人げなく楽しく生きる方法 実践編
・大人げなさを取り戻すための本棚

また、著者自身もブログにエントリーしている。

そこで、取り急ぎエントリーしたくなった理由であるが、最後の書評である。

まずは、「常識を覆した本」として、

  • 『モーセと一神教』ジークムント・フロイト
    エジプトのアメンホーテプ4世が突然一神教を強要したことで、後にユダヤ教が生まれキリスト教につながった。アメンホーテプ4世なくしてモーセは存在せず、モーセなくしてユダヤ教もキリスト教もない。一神教は人類にとってアブノーマルだった?
  • 『眠れない一族』ダニエル・T・マックス
    ノンフィクション。不眠症の一族はプリオンが原因。そして何と!プリオン症にかかりにくい人の祖先は食人習慣があったと!!
  • 『ノアの洪水』
    大洪水とノアの箱舟を、神話としてではなく歴史として、科学的に探求していく話。

何冊かしか挙げていないのに、こういった本が出されることが、身震いがする。

そして、本当に書きたかったことは、「それでもビジネス書が読みたいのなら」で取り上げられた2冊。

山・動く―湾岸戦争に学ぶ経営戦略: W.G. パゴニス, William G. Pagonis

湾岸戦争で、アメリカ軍の兵站を担当したパゴニス将軍の自叙伝だ。56万の大軍と、700万トンの軍需物資、13万両戦闘車両を地球の裏側まで運ぶ。アメリカ陸軍中将が綴るロジスティクス作戦史である。

圧巻は、70万人の将兵への砂漠での補給ルートを2週間で確立するという、人類史上最大の動員作戦を描いた部分だ。

こういった本を一番に評価できるってことは、商品の開発から完成と市場投入、販売チャネルなどなど、自社の企業活動の全体が見えているだけでなく、競合を含む市場の全貌を見渡していた人だけが評価できることだろうと思うのである。

特に「ロジスティクス」が、戦争でも企業でも生命線であると喝破した人には、ほとんど出会ったことがない。
それどころか、「ロジスティクス」に関する日本人による著作、あまつさえ翻訳本さえ見あたらないのである。

よって結論は、成毛眞は希有の天才であり、さらにはアメリカには普通にそういったインテリジェンスが軍隊から企業まで行き渡っているのだろうと絶望するのである。
日本の知識人は、あまりに実学としては役立たず、それどころか企業の中枢にいる連中さえ、普遍化、一般化できるようなインテリジェンスがないという絶望なのである。

コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった: マルク・レビンソン

本書は、海運用のコンテナの標準化がいかになされたかについて書かれた本だ。コンテナ船を発明したのは、トラック業者のマルコム・マクリーンという人物だった。マクリーンは、より合理的なシステムとしてトラックとトラックの上に載せる箱を分離したのだ。

マクリーンという人も、これで億万長者になったのだろうが、数冊の本の中でこれを選ぶ成毛眞にも恐れ入る。

最後の最後に、成毛眞もWindows 95や続くOffice 95の発売では、まるで戦争のように生き死にをかけて拡販したと言っていたような…

私も、売れなくても、負けても、明日があるといったぬるい感覚ではダメだと悟った。

今日から生まれ変わりたい。

『大人げない大人になれ!』Amazonで品切れ中?

『大人げない大人になれ!』どこで売ってるの? – 成毛眞ブログ

売れてるチャネルには商品を供給しないで、売れていないチャネルに過剰に流したあげくに、顧客を競合メディアで誘導しようというのだ。

おそらく出版界全体が時代から取り残されているのである。

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