株式会社澤井珈琲(鳥取県境港市)は楽天で4年連続ショップオブザイヤーを受賞

読売新聞の地域版に、澤井珈琲の記事が延べ3日にわたって掲載された。

私は阪神タイガースファンだが、なぜか読売新聞を何年も購読している(笑

鳥取県境港市の澤井珈琲

まずは、サイトの方。

そのほか、検索すれば、いくらでも出てくる。

特に楽天では、4年連続ショップ・オブ・ザ・イヤーを受賞しているとのこと。

受賞やメディアの取り上げなど、澤井珈琲の会社サイトのニュースが華々しい。

この企業、会社案内 の沿革を見ても、何が凄いか分からない。

そこで、読売新聞の3日分の記事から、ポイントのみを抜粋してみよう。

ネット販売 活路見いだす

まず、オリジナルの「トリゴネコーヒー」や「氷温甘熟(かんじゅく)珈琲」を開発したが、東京の百貨店バイヤーやらは地方企業というだけで相手にしてくれなかったらしい。

まあ、だから百貨店は絶滅危惧種になるんだろう(笑

こういった旧式の販売チャネルを握ったオールド権力を介さずに、直販を志向した。

この記事は「下」にあたるものだった。あわてて「中」と「上」を捨てかけの新聞紙の山から引っ張り出したわけだ。

ここで切り抜きした永久保存版?の読売の記事から、澤井幹雄社長(60)と澤井珈琲の年表をつくってみる。

ことがら
1982脱サラして、珈琲サービス山陰創業
1984米子市にコーヒー豆販売と喫茶店を兼ねた店舗をオープン
1990有限会社澤井珈琲設立
2000インターネット通販を開始
2002楽天を中心にネットで月約300万の売上
実店舗も5店までに拡大
2003脳を活性化させるトリゴネリンに注目
2004トリゴネコーヒー完成
2006台湾に進出
2007株式会社澤井珈琲へ
2009韓国に進出
3月期の売上は8億1200万円。社員数83名

私にとってのポイントは、会社を大きくする人は、そういう意志を持ち行動を起こすということである。自分に足りないところである。

社畜を止めて脱サラすることは誰でもやっている。
新製品の開発も同様。

やはり、澤井社長はリスクを冒しながら多店舗化や、ネットへチャネルを広げるなど、一人ではできない世界へ突き進んだということである。

特に、商材開発や技術志向の起業家は、雇用が下手であり、組織を大きくすることが苦手である。

いいモノをつくっても、それを大勢の人に広く行き渡らせなければ、価値はない。

私を含めて、零細企業で終わる残念な起業家や経営者は、そういったリスクを回避し、無謀な拡大を恐れ、今しかない決断のときに後へ後へ回して、「アニマルスピリット」をみずから去勢していくのである。

退路断つべし!

もちろん、「楽して儲かる」「サルでもできる」といった言葉に惹かれる人たちが、資本主義や市場経済のプレーヤーになれないことも確かである。

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