海援隊(亀山社中)の消息、明治維新や新政府でのその後

NHK大河ドラマ『龍馬伝』も、今放送中の時点で明治維新まであと2年となっています。

龍馬が中岡慎太郎とともに近江屋で暗殺されてドラマは終了するでしょう。

では、亀山社中=海援隊のメンバーは、明治維新とその後にどのような生涯を送ったのでしょうか?

亀山社中→海援隊→土佐商会・九十九商会

坂本龍馬は、大政奉還の直後、明治維新の直前に暗殺されます。

中岡慎太郎は土佐藩支援の「陸援隊」の隊長、海援隊+陸援隊を「翔天隊」と言うらしいですね。

 186518671868その後
亀山社中海援隊明治維新土佐商会・九十九商会
坂本龍馬29歳暗殺/31歳  
沢村惣之丞22歳  68割腹/25歳
長岡謙吉31歳二代目隊長 三河県知事
中島信行19歳  自由党副総理/初代衆議院議長
陸奥陽之助21歳  農商務大臣/外務大臣
近藤長次郎27歳  66横領罪切腹/28歳
岩崎弥太郎 経理担当 三菱財閥の創始者

近藤長治郎は、長州の金と段取りでイギリス留学を企て、かつ海援隊の公金も横領して切腹。

沢村惣之丞は、維新動乱期に長崎奉行所を拠点に私設警備隊を組織。誤って薩摩藩士を殺害し、責任を取って自決。

生き残った人たちは、後藤象二郎を含め、ほとんどが政治家になったようです。

なお、岩崎弥太郎は、海援隊→土佐商会を発展させて云々と語られていますが、この人材を活用してのことでもなさそうです。
ビジネスのノウハウか、土佐藩の資金か、流用したのはそのあたりでしょう。

結局は、運もあって生きてさえいれば、あるときに死を賭して働いたものは報われる、と結びたいです。

よく生きよ、死ぬほど働け、生き残れば花開く

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