損失指向か獲得指向か 上司同僚部下や提携先の見分け方
長らく大河ドラマと明治維新の話題にうつつを抜かしてきましたが、本来の社長ブログのエントリーに戻ります。
損失指向か獲得指向か
ライブドアのブロゴスや、阪神タイガースの公式ボード(掲示板)などでの、一部の言いたい放題にウンザリしているのですが、気づいたことがあります。
ブロゴスの一応はアルファブロガーの記事では、特に民主党へのヤジが目立ちます。
小沢一郎、円高、尖閣諸島など、なぜ○○をやったのか! どうして△△をしないのか! という論調(というか文句)です。
ちなみに私は、民主党支持者でもなく、どちらかというとみんなの党を中心とした政権に期待しています。
小さな政府、少ない税金、できるだけ市場が決定、という考え方だからです。
またタイガースの掲示板では、チャンスに打てなかったクリーンナップや、ピンチに打たれたエース、あるいは監督やコーチへの罵詈雑言が目立っています。
この、度を超した批判という点では、アルファーブロガーもボードの荒らしも似たり寄ったりですね(笑)
「国民」や「民意」あるいは「ファン」という言葉を使っているところも同じです。
基本的な頭の中は、だからオレたちは損をした! どうしてくれる!! ということのようです。
つまり、獲得できたものは一切無視して、損失ばかりに目が向いているんですね。
そして肝心なことは、当事者でもないということです。
社長や事業主の立場に置き換えると
これが企業の中の話になると、
買ってくれない顧客が悪い、売らない営業が悪い、売れない商品を作る開発が悪い、部下が悪い、同僚が悪い、上司が悪い、幹部が悪い、役員が悪い、社長が悪い…
となりかねません。
行き着く先は、倒産でしょうか…
できていること、今持っているもの、達成していることなどを、すっかり無視して、無いものねだりをしている場合ではありません。
結局のところ、批判がエスカレートするのは、当事者ではないからです。
また、本当は当事者であっても、他人に責任転嫁するタイプなのでしょう。
アルファブロガーも、評論はいいのですが、私なら□□をやる。任せてくれたらやり遂げる、しかも身近なところでやりはじめている。という話はしません。やらないし、やれないからでしょう。
ということで、社長であっても社員であっても、真にお近づきになるべき人、上司同僚部下、あるいは提携先など、当事者意識が欠落した、評論や他者批判が度を超している場合は、要注意でしょう。
これからは、悪口を言うのを止めて、褒めるところを見つけるようにした方がいいかもしれませんね。
【追記】2010-10-14のソフトバンク対ロッテ
エース杉内がランナーをためてワンチャンスの3ラン。かたや4番小久保はチャンスに三振とゲッツー。クリーンナップも安打ゼロ。
よくありそうな阪神タイガースの負けパターンに似ています。
もしこれが本当に阪神のゲームだったら、終了後から翌日にかけて、公式ボードは凄いことになったでしょうね。
防御率0点の先発ピッチャーはいませんし、打率10割のバッターもいません。
ここぞというときに、絶対に打たれない投手、絶対に打つ打者は存在しません。全勝のチームもあり得ません。
阪神タイガースも、先発が壊滅状態の中、特に終盤で打ち勝って逆転勝ちしたゲームが数多くありました。
よくぞ、優勝争いをして、最後の最後まで楽しましてくれたと、私は感謝しています。