「本は10冊同時に読め! – 本を読まない人はサルである!」成毛眞著

根本的に、読書に対する考え方や態度が変わりました。

私は、営業体験を持たない人をあまり認めませんし、読書しない人もダメだと思っています。

そういう意味では、大多数のサラリーマンや、零細・中小企業の経営者も、肝胆相照らす仲にはなれませんね。

成毛眞『本は10冊同時に読め! – 本を読まない人はサルである!』

これは途轍もない本です。

この本で紹介するのは、「庶民」から脱するための読書術である。

高所得階級の人間になるか、低所得階級の人間になるか―その境目となるのは本を読んでいるか、読んでいないかの違いである。

本は10冊同時に読め! - 本を読まない人はサルである! 成毛眞著

成毛眞氏は、大学卒業後ある自動車部品の販売会社に就職、その後1991年から2000年までマイクロソフトの社長を務めています。

ともあれ、「セレブ(セレブリティ)」と言われる胡散臭い富裕層もどきではなく、賢くて社会の中心にいるべき「エスタブリッシュメント」という真の支配階級とは、どういう人たちなのか、この本を読めば分かります。

成毛眞氏の言う「庶民」、つまり低所得層は、

  • テレビのCMや雑誌の広告でモノを買う
  • 自分の苦労話を何時間も語る
  • スポーツ、テレビ、女、金儲けの話題が中心
  • 上司のグチ、会社の待遇への不満、女房のグチ、しょうもない自慢話の会話
  • イノベーションできない
  • 理想や思想、哲学がない
  • 行列や混雑に甘んじる
  • 仕事のオン・オフを切り替える
  • スケジュールがぎっしり
  • ベストセラーやハウツー本、「成功」がタイトルに入っている本を読んでいる
  • 仮説を立てることができない
  • アメリカ人やヨーロッパ人を相対化できないし、例えば東洋的世界観を説明できない

もちろん、最初から最後まで、読書しない人はダメです。

そのほか、読書のときに傍線を引くとか、メモを取る習慣とか、これも否定されていてビックリします。

ともかく、耳が痛いと言うよりも、非常に上から目線で選民意識が貫かれているようで、人によっては瘴気にあたって気分が悪くなるでしょう。

旅行や留学で海外に行き見聞を広めれば、視野が広がるといわれている。だが、ロバは旅に出て帰ってきてもロバ、馬にはならない、ということわざがある。(40ページ)

女王アリは、支配するための本だけを読めばいい。働きアリが読むような本を読んでいたら、思考が労働者になってしまう。(51ページ)

ただ、成毛氏の有言実行の事例としては、現在投資コンサルタント会社を経営していますが、その話題がほとんどありません。
また、現在の年収、あるいは貯蓄額なども言っていません。
もちろん、天下のマイクロソフトの社長時代の話も、1行ほどでした。

つまり、自慢話が皆無ということです。

そういう点では、どれだけ儲けたとか、今がどうだとか、ハウツー本や「成功」本を書くのは、「庶民」DNAの成り上がりということかもしれませんね。

私としては、最初の仕事が販売会社というのが気になります。営業をやっていたとしたら、営業 + 読書体験 という方程式が成り立ちそうですが…

成毛眞氏の語る脱「庶民」を目指したわけではありませんが、とにかく、今は同時に複数の本を読む習慣に切り替えました。

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