「経済は感情で動く – はじめての行動経済学」マッテオ・モッテルリーニ著
ああ、Webサイトを作り直さなければならないなぁ。
そういった深刻な反省を呼ぶ本です。
マッテオ・モッテルリーニ著『経済は感情で動く – はじめての行動経済学』
私の第1のバイブルは、はじめの一歩を踏み出そう 、そして第2のバイブルが、ECサイト4モデル式 Google Analytics 経営戦略 が第2のバイブルに と書きました。
今度の本は、バイブルというよりはビジネスの思考と行動のマニュアルといった趣です。
今が旬?の、行動経済学であり、ニューロマーケティングにつながる本となります。
ハイゼンベルクの不確定性原理ならびに量子物理学 の歴史的科学的意味が分かっている場合は、この本に書いてあることを、しっかり受け止めることができるに違いありません。
つまり、お古い経済学や投資理論が前提としている、合理的に考え決断し行動する人間=ホモ・エコノミクスという前提が根本的に崩壊しているという認識からスタートしなければならないからです。
そして、対象となる人間が不合理であると認めるだけでなく、理論そのものも従来型の合理主義ではダメということです。つまりは、小賢しい理屈では通用しないということです。
同じ商材を扱っているように見えても、サイトのつくり方や、そもそもサイトのオーナーが誰かによって、同じ消費者が違う購入パターンになる可能性があるということが、深読みすれば書いてあります。
有名である、信用がある、評判がいい、というサイトと、そうでないサイトでは、訪問したコンシューマーの考え方や買い物のプロセスが、まったく別物になると。
よって、先のエントリーにも書きましたが、Yahoo!検索で上位表示されればとか、楽天で出店すればとか、そういったことが大きく間違っていることに気づくことになるのです。
SEOやら、ショッピング・モールやら、それがどのビジネスにも等しく同じように助けになるわけではない、またオーナーの努力の方向性も、何に向けて頑張るのか様々のバリエーションがある、ということです。
この本は読み物風にはなっていますが、行動経済学が取り扱う個々の事例について、数多くのサンプル的設問を用意し、その回答パターンという実例を用意しながら、不合理な人間の選択肢にうかがえる法則性を導き出しています。
つまり、消費者行動論体系 と合わせて「マーケティング理論」を自分のものにしたならば、というより自家製で自サイト用のマーケティング理論によって、かなりの確率で売れるWebサイトを構築できると期待できるのです。
それもあって私は、メインの受注サイトも作り直すべきと深刻に受け止めている次第です。